トーニング

レーザートーニングとは

レーザートーニングとは、QスイッチYAGレーザー機器を使用した施術です。
メラニン色素など特定の色素に反応する波長のレーザーを照射し、深いシミから浅いシミまで対応可能。
ナノ秒という極めて短い時間で肌の深部まで高い熱エネルギーを届けることができるため、色素以外のほかの組織を傷つけることなく、皮膚へのダメージを最小限に減らします。
レーザートーニングの特徴であるパワーなレーザービームによって、少ない回数でも高い効果が期待できます。
当院ではジェイシス社の「トライビーム」を導入しています。

レーザートーニングの効果

レーザートーニングは医療用のレーザーを照射してメラニン色素に作用させ、肌トラブルを改善する効果があります。
蓄積したメラニン色素が原因のシミやくすみも、存在している皮膚層によって反応するレーザーの波長が違います。
レーザートーニングでは短い波長と長い波長を使い分け、違う層にあるメラニン色素や特定の色素に働きかけるため対応可能です。
またレーザー照射の時に真皮層にある線維芽細胞を刺激することで生成されるエラスチンやコラーゲンにより、ハリ弾力アップ、トーンアップ効果もあります。
レーザートーニングは以下のようなお悩みを改善する効果が期待されます。

シミ

レーザートーニングはシミの原因となるメラニン色素に作用するので、蓄積したメラニンを分解して排出し、シミを改善します。
波長を使い分けて、浅い層にできたシミから深い層にできたシミまで対応できます。

肝斑

トップハット型とよばれるレーザーで、従来のレーザーとは違い均一に照射できるため、肝斑治療が可能です。

毛穴開き

出力の弱いレーザーを均一に照射して開いたケアや毛穴の黒ずみをケアします。

トーンアップ

レーザートーニングを顔全体に照射することで、くすみを改善してトーンアップする効果が期待できます。
レーザーがメラニン色素に反応するため、くすみの原因となる蓄積したメラニンを分解して排出します。

アートメイク・タトゥーの除去

レーザートーニングの波長が長い1064㎚は肌深部まで届くため、十分な熱量を真皮深くまで照射し、色素を破壊します。
アートメイクは表皮の比較的浅い部分に色素が入っているため、1～2回で除去できます。
タトゥーは色素や範囲、密度によって治療回数は異なります。
色素が入っている部分だけ集中的に照射するため、周辺組織を傷つけることなく徐々に除去していきます。

トライビームのレーザートーニングの特徴

レーザートーニングで使用されているレーザー機器のトライビームは、Nd:YAGレーザーの532nmと1064nmの2種類の波長を搭載しています。
シミの深さやお肌のお悩みに合わせて波長を切り替えて照射できます。
肝斑治療ではメラニン色素を刺激しないよう、短い波長で低出力で均一に照射し、リスクを最小限に抑えて治療。深いシミには長い波長を照射して熱エネルギーを肌の奥まで届けます。

トーニング専用のPTPモード

トライビームにはレーザーを2回に分けて同時に照射する「PTPモード」が搭載されています。
2回同時に照射でも通常1回分と同じ 効果が得られますが、照射を分割することで肌への刺激を軽減できます。
レーザートーニング専用のモードのため、刺激が抑えられることで施術後のリスクも軽度で済みます。

対応が難しい肝斑治療が可能

肝斑は女性ホルモンの影響で頬辺りに左右対象にできるシミです。
皮膚の浅い部分にある薄いシミですが、老人性色素斑のシミと違い、治療内容によってはメラニンを刺激してかえって濃くなるリスクがあります。
そのため、肝斑治療ができるレーザー機器は少ないです。
レーザーでの肝斑治療では一般的にトップハット型という、点ではなく面で均一にレーザーを照射できる型を使用します。

トライビームのトップハット型は均一な波型をしており、従来のトップハット型と比べてレーザー出力の強弱に差がありません。
最適な熱量で均一に照射できるので、肝斑に刺激を与えずマイルドな治療が可能です。

顔全体に照射してトーンアップ

通常のレーザーが気になるお悩みに対して1点に強く照射するのに対し、トーニングはシャワーのように均一の照射していきます。
ムラなく顔全体に照射することで、トーンアップ効果が期待できます。
レーザートーニングの長い波長で真皮層までレーザーを届けることで、線維芽細胞が刺激されてエラスチンやコラーゲンの生成が促されます。
メラニン色素に作用してシミや色素沈着を改善し美肌効果も得られるので、お悩みをピンポイントでケアするのではなく、全体的なケアをしたい方におすすめです。

レーザーの温熱効果でハリアップ

レーザーは熱を照射するので、温熱効果で真皮層の線維芽細胞を刺激し、エラスチンやコラーゲンの生成を促します。
内側からハリと弾力のある肌へ導き、血行不良を改善するため顔色を明るくし、目の下のクマや色味のない唇の血色をよくする効果も期待できます。

2種類の波長であらゆるシミに対応

トライビームは2種類の波長を照射できるのが特徴です。
お肌のお悩みや症状に合わせて波長を使い分けて治療を行います。

・532㎚･･･シミ・そばかす・肝斑
・1064㎚･･･濃いシミ・太田母斑・タトゥー・アートメイク

短い照射時間で正常な肌にダメージを与えることなく、治療したい部分だけピンポイントでの治療が可能です。
低刺激でダウンタイムが少ないので、手軽に美容医療を始めてみたい方は利用しやすい施術です。

ほかの施術との違い

スペクトラ

スペクトラはトライビームと同じくQスイッチYAGレーザーです。
532nmと1064nmの2種類のレーザーを照射できることも同じため、得られる効果もほぼ同じですが、トライビームにはPTPモードによる照射ができます。
肌全体に照射してトーンアップしたい人、コラーゲン生成で弾力アップ効果も得たい方にはトライビームが向いています。

ピコレーザー

ピコレーザーはトライビームと同じくQスイッチYAGレーザーです。
トライビームはナノ秒で照射しますが、ピコレーザーはさらに短いピコ秒で照射します。
短い時間で照射することで、周辺組織への影響を最小限に抑え、シミやタトゥーなどターゲットだけを治療できます。
レーザーの波長がトライビームでは532nmと1064nmの2種類ですが、ピコレーザーは694nmが加わり3種類の波長があります。
短時間で効果を得たい方や、肌へのダメージを極力減らして治療を受けたい方にはピコレーザーが向いています。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルはシミ改善や肌の弾力アップに用いられる機器です。
レーザートーニングと同じような効果が得られますが、フォトフェイシャルはIPLという光を使って治療します。
レーザーと光では波長もパルス幅も違うため、対応できる症状が異なります。
レーザートーニングではフォトフェイシャルでは反応しない深いシミに効果があるため、目立つシミをケアしたい方にはレーザートーニングが向いています。

レーザートーニングについてよくある質問

痛みはありますか？

痛みはあまり感じません。照射時にゴムでパチンと弾かれたような感覚はありますが麻酔の必要はありません。
人によっては多少熱間を感じられる方もいますが、我慢できる程度です。

ダウンタイムはどれくらいですか？

施術直後は赤みや熱感があります。
濃いシミやそばかすは一時的に濃くなってかさぶたになることがありますが、無理に剥がさず自然に剥がれるまで待ちましょう。

継続せずに途中で止めると戻りますか？

レーザートーニングは一度の施術でも効果が期待できる治療ですが、症状によっては複数回の治療が必要になります。
少ない回数ではメラニンを分解しきれないため、メラニンが残ったままの状態で治療を止めてしまうと戻ってしまう可能性があります。
レーザー治療後は肌が敏感になっているので、何もケアせずに日焼けをしてしまったり、保湿ケアを怠ってしまうとかえって濃くなるケースもあります。
カウンセリングでは気になる症状に合わせたレーザーを照射し、どれくらいの回数、期間が必要が説明があります。
複数回治療が必要なこと、ホームケアが大切なことを理解した上で治療を始めましょう。