水光注射

水光注射とは

水光注射は、極細の針を皮膚に刺して美容成分を注入する、韓国発祥の施術です。
真皮の浅い層にダイレクトに注入でき、線維芽細胞を刺激してエラスチンやコラーゲンを増生させます。
薬剤を注入するので、水光注射単体での施術はありません。
薬剤に含まれる有効成分を届けるため、塗布するよりも高い美肌効果が得られます。

水光注射の効果

当院の水光注射は、bella pro（ベラプロ）を導入しています。
従来のマシンの針よりも細い34Gと32Gの針が9本あり、1ショットでスタンプのように一気に刺せる構造です。
均一かつスピーディーに真皮層の浅い部分（深度0.6㎜～）に自動的に注入。針はすぐに抜けずに皮下内への組織浸透をする時間を設けてから抜けるため、薬剤ロスを回避します。
薬剤の有効成分を一定の深さ、一定の量を確実に注入して浸透させ、常に自動で注入するためムラが起こりません。
吸入することでヘッド部分が皮膚にしっかり密着し、正確な深さに注入することができます。
吸引力は弱いので内出血を起こすことはなく、痛みを軽減した治療が受けられます。

小ジワ

年齢が出やすい手の甲や首への治療も可能です。
注入する薬剤の効果と、針が線維芽細胞を刺激することで生成させるエラスチンやコラーゲンによって小ジワを改善します。

ハリ・弾力

加齢や乾燥によって失われた弾力を戻し、ハリ感をアップさせることができます。
肌の弾力が失われる原因は、真皮層のコラーゲンやエラスチンなどが減少し肌が痩せる菲薄化（ひはくか）が起きているからです。
水光注射では直接真皮層に薬剤を注入するため、足りない成分を補ってハリと弾力のある肌に導きます。

目元のケア

施術が難しい目周りにも注入できます。
目元は皮膚が薄く眼球が近いので、施術によっては目元は行えないものがあります。
水光注射はお顔全体に注入できるので、目元のケアも可能です。
下瞼の小ジワやクマにも効果的です。

乾燥肌

水光注射を顔全体に注入することで、乾燥肌を改善して潤いをもたらします。
潤い不足の乾燥肌は真皮層のエラスチンやコラーゲンが不足し、肌内部に水分を保持できなくなっていることが原因です。
乾燥肌を放置しておくと肌トラブルやたるみの原因になるため、水光注射で真皮層に直接アプローチすれば、早い効果が期待できます。

水光注射の特徴

水光注射は皮膚の表皮から真皮層に直接薬剤を注入し、小ジワを改善してハリと弾力のある潤いをもたらします。
極細針9本を皮膚を吸引しながら自動的に刺すことで、スピーディーかつ均一に薬剤を注入できます。
当院が導入しているbella pro（ベラプロ）は、皮膚にハンドピースをセットすると皮膚を吸引して自動で針が刺さります。
あらかじめ設定した深さに薬剤が均一にムラなく注入され、痛みを軽減した治療が可能です。

当院で使用している薬剤

リジュラン

「リジュラン」とはサーモンから抽出されるポリヌクレオチドを有効成分とした薬剤です。
お肌の自己再生力を高めて、お肌の若返りや肌弾力の改善、皮脂水分バランスの改善を促します。
皮膚の治癒活性剤としての作用があり、目元や口元など気になる部分だけに注射で注入する治療でもよく用いられる薬剤です。
シワ改善の注入治療では、よくヒアルロン酸やボトックスが用いられますが、時間の経過とともに体内に吸収されるので徐々に効果は薄くなり元の状態に戻ります。
リジュランは皮膚の自己再生治療のため、時間が経過しても元の状態に戻りにくいという特徴があります。
ハリと弾力アップ効果だけでなく、肌の水分量を増加させるので、乾燥しにくい潤いのある肌へ導きます。

ジュベルック

「ジュベルック」とはポリ乳酸（PDLLA）と非架橋ヒアルロン酸製剤を合わせて使用する薬剤です。
ポリ乳酸は植物を原料としており、糸リフトや縫合糸など医療分野において幅広く使われている成分です。皮下でコラーゲン増生を促し、体内に2年ほどの期間をかけて吸収されます。
非架橋ヒアルロン酸は、架橋されていない柔らかいヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸はそのまま注入すると効果を発揮する前に体内に吸収されるため架橋して硬さを出しますが、非架橋ヒアルロン酸は水のような柔らかさがあります。
柔らかいため体内に吸収されやすいデメリットがありますが、ジュベルックはポリ乳酸の持続性、非架橋ヒアルロン酸の即効性を併せ持っています。
注入後、真皮層でコラーゲン生成が促進され、肌のハリ感アップや小ジワの改善、毛穴の縮小といった効果が期待できます。

ほかの施術との違い

ダーマペン

ダーマペンはペンの先端に16本の極細針がついており、皮膚表面に無数の穴を開ける施術です。
針を用いるため、水光注射と同じく傷が修復する創傷治癒反応によって、コラーゲンやエラスチンの生成を促す働きもあります。
ダーマペンも水光注射と同じくダウンタイムが短いのが特徴です。
肌の内側から肌質を改善したい方には水光注射が向いており、部分的に集中的にケアしたい方や肌表面を滑らかにしたい方にはダーマペンが向いているといえます。

ポテンツァ

ポテンツァは水光注射と同じく針を使った施術です。
創傷治癒能力の働きを利用するまでは同様ですが、ポテンツァは針先から高周波が照射されるので、より高い効果が期待できます。
針だけでなく熱も加わるため、たるみや引き締め、これまで治療が難しかったとされる肝斑の治療も可能です。
タイトニングやリフトアップ、肝斑治療をしたい方にはポテンツァ、薬剤を併用した治療をしたい方には水光注射が向いているといえます。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は気になる部分にピンポイントでヒアルロン酸を注入する施術です。
施術後すぐに効果を実感でき、気になる部分だけをケアできるため手軽に利用できるのが魅力です。
ヒアルロン酸の持続効果は1～2週間程度のため、特別なイベントのために受けるか、継続的な治療が可能な方に向いています。
持続期間の長い施術を受けたい方や、顔全体のケアをしたい方には水光注射が向いているでしょう。

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは微弱電流を利用して薬剤を浸透させる施術です。
電気によって一時的に肌に穴を空けて浸透させるので、針を使わない水光注射ともよばれています。
痛みやダウンタイムがないため気軽に受けられる美容医療です。
薬剤を用いる点は水光注射と同じですが、浸透する層が違います。
エレクトロポレーションは肌の外側からのケアとなり、水光注射では真皮層に直接薬剤を注入するので、内側からのケアが可能です。
そのため、お肌のお悩みや症状によってはエレクトロポレーションだけでは改善が難しかったり、期間がかかる場合があります。
痛みやダウンタイムがなく気軽に美肌効果を得たい方にはエレクトロポレーション、一度の施術効果を高めたい方には水光注射が向いています。

水光注射についてよくある質問

痛みはありますか？

bella pro（ベラプロ）は注射時に皮膚を吸引しながら注入するので、痛みを抑えた施術が受けられます。
針を刺すため全く痛みを感じないというわけはないので、痛みが苦手な方は麻酔を使用することで緩和できます。

ダウンタイムはどれくらいですか？

34Gと32Gという非常に細い針を使用しているため、内出血や痛みが起こりにくいです。
施術直後は赤みや腫れ、熱感が出る場合があります。
人によっては皮膚の薄い目元や首などの内出血が生じることがありますが、1週間程で治まります。

何回受ければいいですか？

1か月に1回のペースで3回1クールが目安です。その後は1年かけて1クール継続することを推奨します。
早い効果を期待したい方は、初回と2回目は2週間に1回のペースで通い、3回目以降は1か月おきに受けるといいでしょう。

効果はいつから感じますか？

皮下に直接薬剤を注入するので、すぐに効果を実感できます。
肌のハリ感がアップし、潤いを感じるでしょう。